『ハリキリママのおしゃべりコミュ二ティ』
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時は昭和三十年代の半ば。私が中学二年の時でした。所は、神戸市内の公立中学校。登場人物は、仮にS先生とさせていただきますが、中年の算数の男性教師。そして、13組の生徒、約50名。
舞台は、期末テストの答案返しの場。その先生の場合には、答案用紙を返す時に、個人名は伏せておられますが、全般的な試験結果に対する講評および目立った事があった場合にはその紹介等があります。
おごそかに。「今回の問題は、少し難しかったな。前回より平均点が少し下がっていますね。しかし、よく見ると、5問うちの4問目が難しかったみたいで、正解者はいなかったから、問題も悪かったのかもしれないとも思っています。まあ、次は、先生も考えますが、皆さんもどこが難しかったのか考えてみてくださいね」。
その時、良くできるクラスメートの一人が立ちあがりました。「先生、質問してもいいですか?」。先生は「いいよ。何です」。その生徒曰く「4問目には正解がないように思うのですが、こじつけで解答を書いたので、どうもしっくりこないのです。その問題の難しさは、どういう点なのですか?」。
先生はすました顔で仰いました。「この問題には正解がないのです。だから、正解は、正解がないと答案に書けばよかったのですよ」。
クラスが一瞬ざわめきましたが、先生は他に質問がないようなので、一人一人に答案を返しました。
まだ、ざわめきがおさまらぬ教室を退出される時に、振り返り一言。「正解のない問題もあるってこと。いい勉強になったでしょう。だけど、正解がないと書くのは勇気のいることかもしれません。しかし、試験とは思いきって自分の信ずるままに答案を書く。このくらいの自信というか気持ちの力が要りますね。それと、頭の柔軟さも。」と職員室に向かわれました。
その先生、日頃から温厚な方ですが、授業にせよ、試験にせよ、一ひねりあるとの評判はありましたが、当時の生徒なんて、今から思えば純情というか、先生が帰られた後、感嘆の声しきり「すごい」。
まあ、当時としてもこうした型破りな先生は少なかったですが、まだ、まだ他にも数人はおられました。そして振り返りますと、すし詰め教室でしたが、いいも悪いも、ゆとりがある教育だったような気がします。
雨降る一日、古い卒業アルバムなどを取りだしながら「あの先生、まだ、御健在かな」などと思った時に、思い出したエピソードなど記させて頂きました。
彷徨 2012-05-02 21:05:15 提供:湘南ゼミナール
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