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【木の家】犬たちと憩う、カフェの家 /重量木骨の注文住宅

犬を愛する気持ちがカフェを彩る

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商品説明


暮らし拝見                                     木の家 MyStyle vol.35

  

犬を愛する気持ちがカフェを彩る
 大きな屋根と塔、タンポポ色の壁が印象的な、静岡県伊東市のA邸。ここにはAさんご夫妻と2匹のミニチュア・ダックスフンド、ミルキーとキャンディが暮らします。東京から本格的にこの地に移り住み、1年半が過ぎようとしています。

「7年前にミルキーが、翌年にキャンディがやってきてから、わが家の生活は180度変わりました」と奥様。以前は休暇になると国内外に旅行に出かけていたそうですが、すぐに2匹と一緒に近隣への〝お散歩旅行〞に切り替わりました。「自然のなかで思い切り遊ばせたくて。都会の夏場は、アスファルトの熱で夜も散歩がままならないほどですからね」
そのころからセカンドライフを考えるようになってきたご夫妻。「ずっと仕事をしてきましたから、互いに何か仕事をしながら暮らしたいという漠然とした思いはありました。ただその答えはなかなか出なかったですね」とご主人は言います。

そんななか、那須高原や軽井沢、八ヶ岳、伊豆高原などに出かけるうちに感じたのが「伊豆高原にはペットが同伴できるペンションは多いのに、ペットはテラスまでしか入れないお店がほとんど。雨天や冬場のテラスはしんどい。そこで思いついたのが店内までペットが入れるカフェの経営でした。2匹との暮らしで、答えを見つけることができたんです」
気候と環境が気に入っていた伊豆高原を中心に土地探しをスタート。1階はドッグランを併設するカフェ、2階を居住スペースにした、南欧風の建物をイメージしたそうです。「パソコンの住宅デザインソフトを使って、いつも家のことを考えていましたね。帰宅してからの日課でした」と当時を述懐します。


  
(左)客席スペースは37m2もの空間をもつ。キッチンとトイレのための仕切り壁を設置しているが、カフェスペースの約56m2には、一切、柱がない。この大空間はSE構法ゆえに実現したものだ。写真の右手からテラス、ドッグランに出ることができる。
(右)看板メニューは特製のタルティーヌと手作りケーキ。ご主人お手製のヒジキは「ひじきのタルティーヌ」で味わうことができる。



日差しがたっぷり差し込むカフェスペース。窓からは桜の大木が見え、春には桜を愛でることも。店内にはリードフックも完備されている。

  
上は店内に飾られたさまざまな犬種をモチーフにした、奥様お手製のクロスステッチ。右は天然芝を敷いたドッグラン。ハードルは日曜大工が得意なご主人の手作りだ。このドッグランを手掛けたのも梅原建設。「外回りを整えるたび、梅原さんに依頼しています。東京でこういうお付き合いは望めません。地元の工務店さんにお願いして本当によかった」とご主人。

日差しがたっぷり注ぐ
人と犬との至福の空間

 さて、ご夫婦が実際の家づくりを依頼したのは地元工務店の梅原建設でした。

「東京の会社にも見積相談したのですが、いくら待っても見積もりがこない。ここは傾斜地なのですが、こうした特殊な場所を手掛けたことがなく、浄化槽の設置もわからないということでした。そんなとき土地購入の不動産会社が梅原建設を紹介してくれたんです」
まず同社のサイト閲覧。デザインセンスに惚れ込み、そして担当者とともに施工物件を何軒も訪れたのだそうです。
「それが建築中の物件ではなく、お住まいになっているお宅ばかり。ですがみなさん、私たちをとても歓迎してくれた。そのとき〝建てたあとでも施主と繋がっている工務店なんだ。安心だ〞と思いました。お願いしてよかったです」

ちなみに「梅原さんにお願いしたらあっという間に完了です(笑)。やはり地形をよく知っている、地元の強みはこういうところで発揮されますね」。奥様は、天井の高い、明るい家にしたい、犬たちが動き回れるよう、できるだけ仕切りのない空間にしたいと考えていたそうです。また1階はカフェとして使用しますから、広い空間を必要とします。さらに東海地震が心配されるエリアでもあり、耐震性能もほしいとご夫婦は考えていました。そこで同社が勧めたのがSE構法でした。梅原建設の担当者は「一度、SE構法をやめるかという話がありましたが、〝SE構法は外さない〞ときっぱり言い切ってくれました。あのとき、〝大事なものが何かをわかっていらっしゃる〞と、嬉しかったですね」と語ります。


  

  
「シンク前の窓や、シンク横の細長いスリット窓は梅原さんのアイデア。風通しもいいし、明るいし、やっぱりプロは違います」と奥様。壁のオレンジは奥様が選んだポイントカラーだ。
  
(左)寝室奥の納戸はエレベーターの設置場所として用意。将来への備えも万全だ。
(右)右は奥様の要望によって、寝室とリビングの間に設けられたミルキーとキャンディの部屋。それぞれに引き戸を備え、どちらからでも行き来ができる。水場も備えており、使い勝手がいい。左はリビングからの眺め。芝生とクヌギの木が目に優しい。


 土地を取得してから着工まで1年半を要し、そして2011年3月についに引き渡しが完了します。そして、その直後に発生したのが東日本大震災でした。

「それまでは永住するにはまだ早い。数年間は週末の別荘として使い、いずれはカフェをするつもりでいました。ですがあの震災をきっかけに、やりたいことは早いうちにやっておこうと、予定を3年前倒しして、移住することにしたんです。主人は私より先に会社を辞めて、半年間、カフェ学校に通い、技術を学びました。そのおかげで、それまでインスタントラーメンもつくれなかった人が、いまはお店で出すヒジキを炊けるまでになったんですよ」と奥様。ご主人は移住をきっかけに変貌を遂げたようです。

2012年5月に引っ越し、その2カ月後の7月30日には『カフェ・ミルキー』をオープン。ずいぶん早いスタートですが、「二人ともせっかち。決めたら動かずにはいられない」と笑いながら口を揃えます。いまではご夫婦の人柄に惹かれた人々がカフェに集まっています。




この家を建てたプレミアムパートナー 
株式会社梅原建設  静岡県伊東市宇佐美3106-2 Tel.0557-47-1137

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